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HOTEL&GOURMET-LOVE♪。 &       使えない元債権回収屋さんの回収日記

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回収日記パート6

第六話 滞納者とボイン
今回のお話はボインについてです。とは言っても女性のあれとは違います。拇印です。ハンコの代わりに親指を押すあれです。何故ボインかというと・・・。某江戸川区のとある物件で家賃を溜めた上に連絡が全く付かない人がいました。その方は、警察に問い合わせたところ、窃盗罪にて某S警察署に拘留されているようでした。このまま家賃が増えていくのもあれなので仕方無しにS警察へ・・・そこは僕が初めて見るような怖い方々が沢山ご面会へ(正式には接見といいます。)来ていらっしゃいました。私も順番を待ち肝心の本人へ。まるで見た目は怖い方々そのままの方でいらっしゃいまして、ガラス越しで良かったなとホッと胸を撫で下ろしました。それもつかの間で、肝心の支払いの話や退去の話へ。
家賃の支払いに関してはさすがに中にいらっしゃる方へ払ってもらえるわけもなく、まずは契約解除をし、物件を明け渡して頂く事、これを目的としました。相手には印鑑も無くおづするんだ?と聞かれ拇印を下さい!と言ったところ何を勘違いしたのかあろうことかその場でトレーナーをめくり乳首をつまみ書類に近づけていきました。一瞬何が起こったのか分からない僕は、ただ呆然と笑ってみていました。同席していた後輩がいち早く気づいてそれじゃないです。親指に朱肉つけて押してください!と一言。これは作り話では全くありません。今になって考えてもこれが今まで生きてきた中で一番笑えた僕の実はなのですから。まあこんな受け狙いの人ですから、当然出ていらっしゃっても家賃はいただけず音信不通でございます。相変わらず無能な僕でした


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